スリッページはなぜ発生するの?

FX投資家にとって厄介なもの、そして少々怪しいものとしても認識されているのがスリッページです。

スリップするという言葉に由来する相場用語ですが、FX投資家にとってスリッページは大敵といえるでしょう。なぜなら、本来エントリーしようと思っていたよりも不利なレートで約定することがあるからです。その逆に有利なレートにスリップすることもあります。筆者の感覚では、SBI FXの取引システムだと有利なレートでのスリッページがよく発生しているように思います。

それはさておき、このスリッページについてのご質問もよくいただきます。なぜスリッページなるものが発生してしまうのか?発生させない方法はあるのか?そもそもスリッページで顧客に不利なレートでの約定をさせるあたり、FX取引会社の闇を感じるといったものまで、多くの投資家は疑心暗鬼になっている部分があるようです。

このスリッページについて、少し突っ込んだ解説をしていきたいと思います。

FXの取引でスリッページが発生するのは、マーケットが生き物だからです。

24時間動いているマーケットなので、今のこの瞬間にも世界中から膨大な注文が入ることでレートが動いています。それは1秒の何分の1という単位でのレート変動になっているので、注文を出した瞬間から何分の1秒というごくわずかな時間が経っただけでもレートは動いてしまうのです。

人間のやることですから、注文を出す操作にも数秒の時間が掛かります。その間にレートが動いてしまい、本来約定したかったレートではなくそこから少し動いたところで約定してしまうわけです。これを、スリッページといいます。

これだけを見ると、スリッページは外為市場にある特性のようなもので、FX取引会社にどうこうできるものではないことが分かります。

しかし、投資家が疑心暗鬼になっているのは、「どうも不利なレートでのスリッページが多い気がする」という部分です。

これについては、次回検証しましょう




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