なぜ米ドルが一番注目されるの?

FXの通貨ペアにはドル円やユーロ円などがありますが、日本国内のFX取引ではほとんどが●●円という名前の対円通貨ペアです。

しかし、世界に目を向けると●●ドルやドル●●という通貨ペアが圧倒的に存在感を持っています。

外国為替の世界では米ドル絡みの通貨ペアのことをドルストレート、またはストレートペアと言います。そして米ドルが絡んでいない通貨ペアのことをクロスペアと言います。

アメリカはご存じの通り世界最大の経済大国で、そこで流通している米ドルは世界の基軸通貨です。基軸通貨というのは、アメリカ以外の国でも通用する通貨だという意味です。

それだけの圧倒的な存在感を持っている通貨なので、FXの世界でも取引されているのはもっぱら米ドル絡みです。

日本ではドル円やユーロドル、ドルスイス、ポンドドルなどが一般の投資家にもおなじみですね。

これらのドルストレートには必ず、実需があります。他のマイナー通貨同士のペアだと投機的な売買やテクニカルによって相場が動くことのほうが多いのですが、これらドルストレートの場合は貿易決済やファンドの起債など、本当にその通貨を必要として出される注文が多く、それが相場を時折動かします。

その方が相場が読みやすく、流動性も高いので大やけどしにくいという特性があります。

アメリカの経済的な立場が変わらない限り、今後も米ドルが最も存在感を持つFXの勢力図は続くでしょう。



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