なぜ世界各国に異なる通貨があるの?

普段いただくFXに関連する質問の数々。

その中には「はっ」とさせられるもの少なくありません。

特にFX初心者、これからFXをやろうと考えている方からのご質問には鋭いものもあるので、今回からしばらく特集として「FX一問一答」をお届けしたいと思います。

1回目となる今回は、とても根本的な質問です。

それは、なぜ世界各国に異なる通貨がこんなにたくさんあるのか、というご質問です。

貿易などで国際的な取引が発生した時には外国為替市場で通貨を両替して決済にあてるわけですが、最初から世界中の通貨が統一されていたら為替リスクや両替時の手数料コストもなくなって好都合です。

理論的にはそうなのですが、やはり通貨というのはそれぞれの国の文化やイデオロギーを背負ったもののひとつです。

それを捨てるということは、例えば日本人が日本語を捨てるようなものです。

ある日突然、「今日から日本は米ドルしか使えなくなります」と言われたら、やはり違和感がありますね。

日本円があるという前提で、必要な時に米ドルに両替すればよいと考える人がほとんどでしょう。

こうしたマインドの問題もあって、世界中にはそれぞれの国の通貨があるわけです。

FXでも取引されているユーロは、EU加盟国の中で流通する統一通貨です。

ドイツやフランスにはそれぞれマルク、フランといった通貨があったのですが、それを捨てて大同団結した世界初の事例です。

これが成功するかどうかによって、今後他の地域で統一通貨が登場する機運になるかも知れません。




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