チャートの話によく出てくる「雲」ってなに? 前編

FXはテクニカル主導の相場展開が多いので、相場解説にも頻繁にチャートの話が出てきます。

テクニカルチャートの読み方に詳しい方であればある程度の理解はできると思うのですが、まだ初心者の方にとっては当たり前のように流通している言葉がよく分からないということもあるでしょう。その代表格と言えるかも知れないのが、「雲」です。チャートの話で雲とは、いったい何のことなのでしょうか。

結論から先に申し上げますと、この「雲」というのは一目均衡表に登場する指標のことです。一目均衡表は日本製のテクニカルチャートとして知られ、なんでも考案した人は一目山人(いちもくさんじん)というそうです。

この一目均衡表でとても重要なのが、先行スパンという2本の線です。それに加えて転換線という指標があって、この2つを理解していると一目均衡表はとても読みやすくなります。

先行スパンというのは名前のとおり、現在の値動きよりも少し先まで描画されています。今後相場がどの方向に向かうのか、どんなバイアスがかかっているのかということを知るのに最適です。

そして、この2本ある先行スパンは何度も交差したり離れたりしながら推移をしていて、その先行スパンの間にできたスペースのことを「雲」といいます。

(つづく)




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