なぜ株安と円高はセットになっているの?その1

株式市場と外為市場には、とても密接な相関関係があります。FX投資家の方であればそれを肌で感じていると思います。その相関関係とは、「株安なら円高、株高なら円安」です。この相関関係はずいぶん長く続いており、今も健在です。

この相関関係についても、なぜこうなるのかというご質問をいただくことがあります。この相関関係の理由や背景について解説をして、トレードに役立てる方法も解説しましょう。

FX投資家の方々はFXからの視点で物事を考えると思いますので、先ほどのように「株安なら円高、株高なら円安」というように株式市場から外為市場に影響が及ぶような感覚をお持ちだと思います。

しかし、実際はそれだけではありません。外為市場の動きが株式市場に影響を与えることも実に多く、この両者は互いに関わり合っていると考えるのが正解です。

それでは、切っても切れないFXと株の関係について、その理由や背景を次回から1つずつ解説していきましょう。

株安と円高がセットになっている理由の、1つ目です。

これは逆に円高が株安を引き起こしているという構図から開設した方が分かりやすいでしょう。円高になると日本の輸出企業は打撃を受けます。同じ製品を売ろうと思っても円高になってしまうと価格が上がってしまい、海外での競争力を失います。中国が昨今の輸出産業を築くことをできたのは為替操作にあると言われており、中国の人民元を安いレートで固定したことが大きく寄与しています。それが不公平だとして欧米諸国などからブーイングが出ているので、中国の通貨当局は少しずつ人民元を切り上げています。

日本も中国も、輸出で稼ぐという利益構造が似ているので、自国通貨は安い方が競争力アップにつながります。しかし、貿易などとは別の理由で円高になってしまうと輸出型の日本の産業を打撃を受ける(もしくは打撃を受けると予想する)ため、株が売られるのです。

そうなると、不思議に思うことが出てきます。輸出産業は打撃を受ける一方で輸入産業にとっては有利に働くのでは?という疑問です。これは次回解説しましょう。




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