為替予約ってなに? その1

FX投資をしていると、経済ニュースで「為替予約」という言葉が時折登場します。しかもこの為替予約なるものがレートに一定の影響を及ぼしているようなので、よく分からないけれど意識はしている・・・というFX初心者の方は多いのではないでしょうか。

そこで、FX投資において知っておきたい為替予約について解説したいと思います。

為替予約とは、デリバティブ(金融派生商品)の一種です。ここでさらに難しい言葉が出てきてしまいましたが、FXや株といった現物ではなく、こうした現物の金融商品から派生したものだと理解していただければOKです。デリバティブには他にも天候デリバティブ、商品先物などがあります。

これらのデリバティブに共通していることは、将来起こり得る価格変動リスクを今のうちに織り込んでおくという点です。商品先物は、まだその商品が市場に出回る前に買い付け価格を確定させるためのものですし、天候デリバティブは天候による売り上げダウンなどのリスクをあらかじめ織り込んでおくためのものです。

では、為替予約は何を織り込むためのものでしょうか。

未来の価格変動リスクを織り込むためのデリバティブとして為替予約は、多くの貿易現場で活用されています。

分かりやすいように、実在する輸出企業名で解説しましょう。世界中に自動車を輸出しているガリバー企業、トヨタ自動車です。トヨタは貿易額の大きさから為替リスクを管理するための為替予約を活用している企業のひとつです。しかも輸出額が大きいので為替予約の規模も大きく、FX投資家としても知っておくべき存在です。

トヨタは毎年、その年の為替レートを想定します。レートを想定しているのは輸出先としての大きな市場でもあるアメリカの通貨、米ドルです。今年の米ドルは対円でどれくらいのレートになるかを想定し、それをもとに損益分岐点を算出します。これをしておかないと事業計画を立てられないので、輸出企業にとってドル円相場はとても重要です。

しかし、想定しただけでそれが現実にならなければ事業計画も紙切れになってしまいますね。そこでトヨタは、為替予約を入れます。




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