実需筋、投機筋ってなに? その3

株の世界には、仕手筋という投資家がいることをご存知でしょうか。仕手筋は仕手集団とも呼ばれ、特定の株を狙って集中的に注文を浴びせて株価を動かし、それに一般の投資家が乗っかってくることを期待して動かした株価で大きな利益を上げるという行動を取ります。

前回に少し投機筋の解説をしましたが、その投機筋の行動パターンはまさに株の仕手筋と同じです。特定の通貨ペアに対して莫大な注文を入れ、レートが動いたところで利ザヤを稼ぎます。資金力もさることながらレバレッジを利かせたトレードをするため、その規模は実需筋を大きく上回ります。

つまり、個人投資家としては実需筋を追っかけるよりも投機筋がどう動くのかを知っておくほうが乗っかりがいがあるというものです。

それでは、投機筋の正体とはどんな投資家なのでしょうか。

続いて、いよいよ投機筋と呼ばれる投資家の正体を暴いていきましょう。正体と言っても「こんな人」という姿が見えるわけではなく、投機筋という主体が何であるかという本質に迫りたいと思います。

FXの世界にいる投機筋は、大半がアメリカの投資ファンドです。投資家から集めたお金を運用して、そこから得た利益を投資家に分配するという仕組みになっているため有名なファンドになると資金規模がとても大きく、そこにレバレッジを利かせるので何兆円という規模になります。

こうした投機筋が主に活動をしているのは、アメリカのシカゴ市場です。アメリカの市場と言えばニューヨーク市場が有名ですが、シカゴも経済規模がかなり大きな都市で金融システムが発達しているので、外為市場もあります。FX取引で稼ぐ投資ファンドの多くはシカゴで資金を動かしているため、シカゴ市場での動向が投機筋の動向であるとも言われています。

この事情を踏まえて、FXの世界ではシカゴのある指標がいつも注目されています。









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