実需筋、投機筋ってなに? その1

FXに関連する為替ニュースなどを見ていると時折目につくのが、実需筋、あるいは投機筋といった「筋」に関する記述です。これら「筋」が相場を動かす要因になっていることは分かっていても、イマイチどういう「筋」なのかがよく分からないという方も多いと思います。

先に結論から申し上げますと、実需筋と投機筋は真逆の存在です。本来為替市場は実需筋だけで動かされているのがあるべき姿なのかも知れませんが、経済の高度化や金融システムの発達によって投機筋という存在が台頭してきたというのが本質だと思います。

この実需筋と投機筋とはどういう存在で、相場にどんな影響を与えるのか?FX投資家が知っておくべきこととは何か?といったように、この2つの「筋」についてこれから解説していきたいと思います。

実需筋と投機筋とは真逆の存在である、と述べました。それではまず、実筋から解説していきましょう。

実需とは実際にある需要のことです。つまり、為替市場での実需筋とは本当に外貨が必要な投資家、逆に日本円が必要な投資家を指します。シンプルに考えると、外貨を必要としているのは輸入企業で、日本円を必要としているのは輸出企業となります。実際に実需筋として注文を入れてくる大口の投資家はこうした輸出や輸入に関わる企業です。

もっとも、企業と言っても企業そのものが自分自身で注文を入れてくるとは限らず、為替業務を代行している銀行が注文を入れてくる場合もあります。例えばトヨタ自動車は日本を代表する輸出企業ですが、トヨタ1社だけでも為替の両替額は1千億円を優に超えます。これだけの大口の投資家ともなると相場に一定の影響を与えるため、実需筋がどう動くかを知っておく必要があるわけです。

では、実需筋というのはどういう動きをするのでしょうか。






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